Canpath
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タクシーのおじちゃん

ひさかたぶりです。
更新したいことはたくさんあるのに、パソコンを開くのが億劫で…。
なんてったってここはミャンマー。
パソコンを使うとなると、ようやく夜中にテザリングでネットつなげられるぐらい。
その話はまた後日…(果たして後日はやってくるのか!)

さて。今回はタクシーのおじちゃんのお話。
ミャンマーではタクシーにメーターはありません。
全部交渉制。
外国人にとっては大きな壁となりますね。
英語を話せないドライバーも多く、英語が話せると、ぼったくってくることも。
個人的には、最初は言い値から1000チャット引いてこちらが言いかえし、
最終的においちゃんが500チャット引いて解決、というパターンが多い気がします。

ビルマ語学習者の私にとっては、交渉やおいちゃんとの話は嫌いじゃありません。
日本でもそうかもしれませんが、時にタクシーのおじちゃんと話がすごく盛り上がることもあります。
たまに(結構、かな?)日本語を話すおじちゃんもいて、「強制送還されちゃってさーあははー」と豪快に笑って思い出話をしてくれる人もいます。

今までいろんなおいちゃんと話をしてきたのですが、これは先日会ったおいちゃんの話。

出先から帰宅するとき、タクシーをつかまえました。
タクシーに乗り込んだときに、ちょうど知り合いから電話がかかってきました。
電話の応対で私が外国人だとわかったおじちゃん。
「どこの人なの?」いつもの質問です。「日本人だよー」いつもの返答。
「上手だねえ。どんぐらいいるの?」またお決まりの質問。
そんな感じでいつも聞かれる質問に淡々と答える私。
おじちゃんは、「日本だったら、あれだな、JICAだな!」おーそうか、JICAを知っているのか!と驚く私。いつも、スシ・フジサン・アベ・トヨタ…そんな感じの言葉しか出てこない。このおじちゃんはちょっと違うな。そんなことを思いながら、おじちゃんの話に耳を傾ける。
「日本は、ミャンマーにすごく貢献してくれている。…」そう言って話し始めるおじちゃん。中国とミャンマー高官の癒着、韓国文化の弊害、自分はムスリムである話、イスラム教、はてはユーゴスラビアの話までしてくれた。
私が分からない単語があると英語で説明もしてくれた。
そんなに遠くない道のり。でもいろんな意見を聞かせてくれた。
そして降りるとき。
おじちゃんは、車を停めたあと、バックミラー越しに私を見つめながら、
「本当に日本には感謝している。おいちゃんたちミャンマーを助けてくれて本当にありがとう。この国の発展に尽くしてくれている。日本が大好きだよ。お嬢ちゃんと話せてよかった。ありがとう。」
真剣な目でそう言ってくれた。
ありきたりかもしれないけど、こんな風に日本に感謝を直接示されたのは初めてで。
こうして、日本に感謝の気持ちを持ってくれて、日本はいい国だとほめてくれる人がいる…
日本人として恥ずかしくないように生きたいな、そして、ミャンマーに何らかの形で恩返しをしたいな、そう思いました。
またあのおいちゃんと会えるといいなあ。

おしまい

この記事を書いた人

sukyishwe
現在地:ミャンマー
大学生 SSEAYP41st トビタテ一期生

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