オーストラリアは夏。カラッとしていて、風もあって心地いい。
そんなオーストラリアから、今日は真面目な話。
そして、ぜひ留学する人には出国前に読んでほしい。
三度の訃報
オーストラリアに留学してから、9か月が過ぎた。
このたった9ヶ月の間に日本から三度も訃報を聞くことになる。
最初は昨年の5月。高校時代の部活の同級生の急死だった。3年間、共に切磋琢磨した友人だ。
二度目は去年の12月。親戚のおばあさんで、その人には小さいころから、とてもお世話になっていて、成長を期待してくれていた。
そして、三度目はつい先日。父方の祖母だった。留学を含め、自分の成長を非常に喜んでくれていた。
急死した友人はもちろん、親戚のおばあさんと祖母も年齢が90歳を越えていたとはいえ、大きな病気もなく、留学前は元気だった。
それだけに、どの訃報も自分にとっては「予想外」なものだった。
留学中の訃報が苦しめること
留学中に訃報を聞くことで苦しむことがある。
まず、海外にいるとお葬式に行くことが難しい点だ。訃報を聞いてから、その日か次の日には出国しなければならなくなる。日本から近い国ならまだしも、遠い国ほど金銭的にも時間的にも厳しくなる。
そして、お葬式にいけないことで苦しむこと。それはいつまでも「実感が湧かない」ということだ。
自分自身、罰当たりかもしれないが、この三人の死に対して、未だに実感が湧かない。亡くなったという事実は頭で理解しているが、気持ちがそこにもっていけないのだ。帰国して、仏壇の前に立って、やっと「本当に亡くなったんだ」と思うのかもしれない。しかし、それも当たり前だが帰国するまでは、できないことなのだ。
留学する前にして欲しいこと
それは、留学前にはお世話になった人に会って、しっかりと感謝してくるべきということ。親戚や友人、他にお世話になった人たちだ。もちろん、そうやって会ってから出国する人が多いと思う。けれど、その中でも特に半年間や1年以上留学する人は、大げさかもしれないが「これで会うのが最後かもしれない。」くらいの気持ちで会って来て欲しい。
本当に人はいつ死ぬかはわからない。次は身近な誰かかもしれないし、自分自身かもしれない。
最後に
結局、自分はこの三度の訃報を受けてから、葬式に出向くことはできなかった。
特に祖母の葬式に出られなかったこと、それは今になって後悔してきている。
帰国後はもちろん友人の家を含め、全員の家に行く予定だ。
その時に恥ずかしくないよう、しっかりと残りの留学期間も頑張りたい。
追伸
この記事を書いてから、多くの友人から連絡をいただきました。
心配してくださった方々、本当にありがとうございます。
まだまだ、思うこともありますが、前を向いてがんばっていきます。