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フリーハグした話

留学もあと20日を切りました。研究も感情も、何から何まで切羽が詰まっています。

しかし、少し時間ができましたので、ずっと書きたかったことを書きます。

もう、二か月以上も前の話になりますが、メルボルンに行った時に、念願のフリーハグをしてきたことについてです。

フリーハグまでの経緯

そもそも、フリーハグというものを知ったきっかけは一本のYou tubeビデオです。
それは桑原功一さんという方が韓国で"Free hugs for Peace"という看板を掲げ、フリーハグするというもの。
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=kXqWJNOAX8M

日韓の関係が悪化したときにロンブーの淳にTwitterで動画がシェアされ、一気に再生回数が伸びたそうです。
4年前にその動画を見た自分は感動して、すぐさま桑原さんにメールしました。

そんな動画との出会いがあり、いつかは海外で自分もフリーハグしたい!とずっと思っていました。
そして、まあ色々あってトビタテに合格し、オーストラリアに留学した僕は、オーストラリアでやることを決意しました。色々調べると、近場のシドニーではフリーハグはダメなようで、メルボルンに旅行したときにフリーハグを実行しました。

フリーハグをしたかった2つの理由

フリーハグというものをやってみたい!
そう思ったのは、確かに桑原さんの動画がきっかけではあります。

フリーハグそのものは楽しそうだなという思いもありましたが、どちらかというと自分は"Free Hugs for Peace"の"for Peace"の部分に惹かれました。

「ただ楽しむだけではなく、意味を持ってやりたい。」

そう思い、フリーハグをする理由が2つ見つかりました。

①「平和」と言う意味を考えて欲しい。

多くの人から"Free Hugs For Peace"というボードに対して、「フリーハグが平和にどう結び付くの?」という質問をいただきます。このときに自分は「では、あなたの思う平和とは何ですか?」と聞き返します。
質問を質問で返すのはナンセンスかもしれませんが、案外平和の中で暮らしてると、本当の平和って何か考えないで生きているのではないでしょうか。

②オーストラリアにおけるアジア人差別

自分はオーストラリア・ニューカッスルに10か月住んでいるわけですが、「アジア人差別」は存在するなと確信しています。もちろん、そんな人ばかりではないです。しかし、あからさまに差別する人もいます。
例えば、自分の住んでる地域はあまり治安が良いとは言えません。子供には"Fxxk Asian!!"と言われたり、クラクションを鳴らされたと思って見てみると、中指を立てられたり…。友達の日本人は車から空きビンを投げつけられたそうです。
けれど、これはほんの一部の人による行為だし、世界に出れば(特にアジアから出れば)、アジア人として差別されることはあるのかもしれません。

これがシドニーやメルボルンのような都会ならマシ、というよりもっとアジア人はアジア人、黒人は黒人で、という感じでグループで固まっていて、数が多くてそんな差別は起こりにくいイメージです。

そんな背景があり、自分は「アジア人がフリーハグしたら、どうなるんだろう?」と思い、フリーハグしてみました。

ちなみに、

「僕はオーストラリアでフリーハグをするつもりなんだ」

これをオーストラリア人の友達に言うたびに "Oh, OK. Cool (棒)"
と、微妙な反応をされていました。

理由を説明しても、フリーハグをするということに理解を示してくれている人はあまりおらず、どちらかというと不思議そうな反応でした。

実際にやってみた

2016年1月2日、メルボルン。友達に人が多く行きかう場所を教えてもらい、撮影は現地にたまたま来ていた、大学のインドネシア人の友達に手伝ってもらうように依頼しました。

一人、マクドナルドで甘ったるいシェイクチョコレートを飲みながら、フリーハグ用のボードを作製しました。

正直、フリーハグをやる前はとても緊張しました。

「誰もハグしてくれないんじゃないか?」
「色々、汚い言葉を言われたりするんじゃないか?」
「もしかしたら、自分は刺されるんじゃないか?」

色々考えました。
特に三つ目はISが日本人に対する声明文を発表してたりで、一時はフリーハグやめようかと思いました。

しかし、そんな考えもフリーハグを始めると一瞬にして消え去りました。

開始すぐに通る人が自分にハグをしてくれて、とても感動しました。

その後もどんどん、人がハグしに来てくれる。

自分は"Thank you so much, happy new year!!"という言葉を送り、
相手からは"I love peace"とか"Thank you"とか"you are lovely"とか色々な言葉をかけてくれました。

老若男女関係なく、ハグしに来てくれました。

また、ハグの仕方も色々あって、中には頭をなでる人や家族でハグしに来てくれる人もいました。

結局、2か所で計1時間程度フリーハグして、おそらく30人か40人くらいはしてくれたと思います。

本当にフリーハグしてよかったと思います。

人の温かさに触れ、自分の中で一つ階段を上れた気がします。

もし海外行くなら、フリーハグおすすめです。
ただ、楽しむためだけというのもいいですが、何か一つくらい理由を持ってやるといいかもしれませんね。

動画を作ったのでもしよければ、ご視聴してください。
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=tUH1jybLbLE

身長低いですが、気にしないでくださいねw

連絡先
Facebook: https://www.facebook.com/shinya.hiyama
e-mail: hiyama_9555[at]yahoo.co.jp ([at]を@にしてください)

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この記事を書いた人

Shinya Higuchi
現在地:オーストラリア
【プロフィール】 1.徳島県出身 2.島根大学 総合理工学部 物質科学科 物理分野 卒業(2015年) 3.島根大学 総合理工学研究科 理工・医連携コース (休学中) 4.フィリピン(2週間) ボランティア 5.オーストラリア(11か月) University of Newcastleで太陽電池の研究 【好きなこと】 (1)人と話すこと (2)スポーツ (3)映画鑑賞 (4)考えること (5)読書 【好きな言葉】 弱気は最大の敵 財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり Stay hungry, Stay foolish.

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