帰国してから一年が経ち、就活もおわって学生生活も残すところあと半年足らず。
早いものですね。
カンボジアにいるときに、いろいろと悩み、考えながら書いた「起こることはすべてベスト。」
(http://www.canpath.jp/stories/416)
「決まった道がベストな道。」だと自分に言い聞かせながら、その後も頑張ってきました。
あれからしばらく経ちましたが、就活戦争が落ち着いたいま、ふと改めて考えさせられたので文字に起こしておこうと思います。
「〇〇会社に行きたかった・・・(涙)」
「第一志望に、落ちた。つらい。」
就活を終えた友人たちの口から度々こぼれる本音。
「第一志望に行きたかった。」
その気持ち、大事だと思うし、とてもわかる。
だいたいみんな素晴らしい人間だから、決まった道で頑張ろうと前向きなのだけど、
時々めちょめちょ悩む子もいたりする。
「やっぱり〇〇社がよかった・・・もう無理だ。」
「面接であー言ったのがまずかったんだな・・・やり直したい。」
なんだろう、みんなとても優秀なので、いや、優秀だけど、優等生であればあるほど、紆余曲折はあってもそれなりに完璧な超理想形ルートを通ってきた人が多い。
だから、自分の理想通りにならないとモヤモヤするし、気持ちがすっきりしないんだろう、第一志望とやらに対する未練が半端じゃない。
そんな子に対して私がかける言葉は、例のごとく
「決まった道がベストな道なんだよ。」
なんだけど、そんなもんじゃ彼らの気持ちは動かないらしい。
理想通りの現実を求め、しかもそれを実現させることって、難しいし、一生続けられるんだったら大したもんだよなあと、本当に思う。
別に悪いことじゃない、と思う。
自分も高校まではわりとそっち寄りの人間だったから、なんというか、理想通りにならなかった時のモヤモヤみたいなのは、とても共感出来る。
けど、
理想通りの現実が描けなかった時に、「現実」には不満ばかり述べ、実現できなかった事に言い訳と後悔ばかりを口にする自分に気づいたとき、
「あ、これはやばいな。」
と思った。
このままだと、たぶん一生”不満と言い訳と後悔”しか言葉にできない、
そのための言葉をさがす人間になるんだろうな、と。
それってちょっと見苦しい。
就活で言えば、このタイプの人間はたぶん、仮に第一志望とやらに内定もらえたとしても、その後どこかでまた、不満と言い訳と後悔ばかりを口にするんじゃないかと、ちょっと心配になる。
たとえば、
「このミスは自分のせいじゃない!上司がちゃんと言ってくれなかったからなんだ!」とか
「あの時あーしてれば、成果はもっとよくなってた。やり直したい。」とかね。
落ちたら落ちたで不満や言い訳や後悔を。
受かったら受かったでその後。
結局どこにいっても同じことを言ってるんじゃないかなあと、思ってしまう。
理想が高いことは別に悪いことじゃない。
実現できなかった自分の反省点を振り返ることも、大事なこと。
だけど、それにフォーカスしちゃうこと、現実に対する不満と自分の過去に対する言い訳探しにフォーカスしすぎちゃうことで、「今」周りに転がってるイロイロにアンテナを張らないのはあまりにももったいない。
「およ?これ、ワイの理想とちゃうがな。なんでこうなったんや。クソ!」
と「今」にそっぽ向くのではなく、
「およ?これ、ワイの理想通りいかんかったけど、まあこれはこれでオモシロイ事あるんちゃう?」
というアンテナの張り方、が、あってもいいと思う。
理想とは違うところでしか、見えないものとか、気づけないものみたいなのが、あるはずで。
せっかく導かれた「今」なんだし、もうちょっとゆるっと受け入れてあげてもいいんじゃないかと、思うのです。
理想追い求める事、素晴らしいし、実現させちゃう人なんてほんとに尊敬するのだけど、
それって、めちょめちょエネルギー使うと思うんです、日常的に。
たまには、こう、ゆるっとね。
理想通りにいかなかったとしても、自分の「今」に、もうちょっと優しく向き合ってあげてもいいんじゃないか、と、思うのです。
きっと、できなかった事に対する不満を述べ続けるのって、
「できなかった自分」を受け入れるのがただちょっと怖いだけ、って時もあるはずで。
そうじゃなくて、自分の今を「優しく受け入れる勇気」をちょっとだけ、持ってもいいんじゃないかなあと、思うのです。
と、半分自分に言い聞かせながら書いています。笑
なんだろう、みんなそれぞれ、時にはいろんな犠牲やリスクを払いつつ、就職だったりこの先の事だったりを決断していると思うのですが、全部、正解だと思います。
たとえそれが親や教授にいわれて渋々従った選択だったとしても、
もしくはまわりに大反対されて決断した選択だったとしても、
全部、正解。
自分の選択とか、「今」に自信が持てない時、「それでいいんだよ」と一言、誰かが言ってくれただけでほっとすることが、たまにあるので。
これを読んで、誰かがちょっとでも「ほっ」としてくれたらなあ、と、思いました。
全部、正解。
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by *************** 2016-10-01 既読