CANPATHを使い始めたきっかけ
この度、CANPATHを利用して留学の記録を付けることにした。
このWebサービスの存在を知ったのは、TwitterのTL上にリツイートされて流れて来た宮部由紀子さんのペナン島での留学記事を見たことだった。
数多くの留学生がもがき苦しんでいるであろう自分の現実と理想とのギャップが赤裸裸に描かれていて、とても共感の出来る内容と彼女の文章に勇気をもらった。僕も今、北欧の地スウェーデンで暗く寒くどんよりとした気候の中もがき苦しんでいたからだった。
僕はここにスウェーデンでの自分史を付け始めることによって、自分の逃げ場を無くしたいと思う。僕は変わらないといけないのだ。この鬱々とした挫折の日々に負けるのではなく、もっと失敗して、挑戦して、恥をかいて、学ばないといけない。”逆境にいてもそれを乗り越えられる人間である”と今一度自信を持ち直す。そのためにここにその過程を残していく。
僕のこれまでの留学生活と挫折
僕は今挫折のまっただ中にいると言えるかもしれない。
去年からすべては上手くいっていた。休学を決意して初の海外に飛び出し、自分がこれまで無理だと決めつけていたことに挑戦していた。全てが新しくて、自分のなかでの成長・変化が面白いほどに見えていた。
今年9月、初めてのヨーロッパ上陸。スウェーデンの美しい町並みに感動したし、大学の開催する多様なイベントのおかげでヨーロッパ人の友達もたくさん出来て溶け込むことが出来ていた。
その時の生活は僕が留学前に思い描いていた留学生活そのものだった。英語にもあまり苦を感じなかったし、ヨーロッパ人の友人からビリヤードやホームパーティーのお誘いもよく来てた。You are really outgoing and open-minded person with a lovely smile!!と褒められてとても嬉しかったし、フットサルのコミュニティを寮で自分で組織し、30人を超えるメンバーが集まり週に2回フットサルを楽しんでいた。誰とでも仲良くなれると思っていた。2週間に一度はクラブに行って楽しんでやるつもりだった。
...ここまでを書くと凄く華々しくて充実した色鮮やかやな留学生活に見える。
でもいつの間にか僕の留学生活は変わっていた。僕は生活のバランスを適切に保つことが出来てなかったのだ。いつのまにか、”夢見ていた” ”自分がそこにいたはずだった” 生活は跡形もなく崩れさっていた。
最初の授業を無事にパスし、友人との再会・素晴らしい時間を過ごしたイギリス・フランス・イタリア旅行の後、旅行の経験から新しいアイディアが浮かんでいた僕は11月の授業であるMassmedia in Swedenの授業を1週間受講して悩んだ結果、途中で履修を取り消した。
そしてwebサイトを利用して独学でイタリア語とプログラミングの勉強を始め、自分の弱点である英語の語彙力強化に取り組み始めた。この頃にはヨーテボリで毎日のように親しく付き合う外国人の友人はおらず、フットサルの時間を除けば、僕はあまり人と会うことが無くなった。家を出ることも少なくなっていっていた。
外出が減ると同時期に、スウェーデンの気候も移り変わりの時期にさしかかっていた。
サマータイムが終わり、時間が一時間遅くなったにもかかわらず8時すぎに明るくなり3時には暗くなり始める。4時には外は夜だ。天候は晴れる日はほとんど無く、どんよりとした曇り空か冷たい雨が降っている。そんな日々だった。
もともと夜行性の僕は、夜遅くまで勉強する生活を続けるうちにいつの間にか生活リズムが狂い、昼間に寝て夜に勉強するという生活へと変わっていた。段々と自分の英語に自信が無くなり、人と目を合わせるのがなぜか少し怖くなり、これまで持っていたあの自信はどこへ行ったんだ?という風に自分は無価値な人間だ。劣っている。という認識を強く持つ日々だった。現実から逃れるように一日に16時間眠っていた日もあった。
マスメディアの授業の履修をやめてから、気がつけばもう半月が経っていた。ここ数日はヨーテボリは天気が良い日が多い。僕は朝5時6時に自然と目が覚めて一日を一般的な生活リズムで過ごすようになっていた。日本人の友人とだが外に遊びに行く日も増えて来て、フットサルでもプレー外の時間に少しでも話せるようにと頑張り始めている。
まだまだ自分の殻を破れてはいないが、以前のように鬱々した気分に苛まれることは少なくなり、少しずつ社交的な自分
・笑顔の自分に戻れつつあるように思う。
12月5日。22歳になる誕生日から新しい授業が始まる。今度の授業は取り消すつもりは無い。プログラミングもイタリア語も諦めない。もがき続けてやる。あがいてやる。時間は創り出す物だ。まだまだ浪費している時間のほうが多い。もう一つわくわくすることが思いついて、まだ実現出来るか分からないが今動き出している。
留学期間の約3分の1が過ぎてしまった。これまでの3ヶ月は無駄だったのか、それともそこから学ぶことが出来るのか。それを決めるのは今後の自分自身である。今一度気合いを入れ直して挫折を乗り越えてやる。
これまでの3ヶ月は無駄だったのか、それともそこから学ぶことが出来るのか。
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by ************ 2015-03-20 既読