先日、一人の女の子に出会いました。
炎天下の中リバーサイドでぼーっとしていた
この平たい顔族女に
そっと近づく落花生売りの少女。
そんなにお腹すいてなかったけど
なんとなく食べたくなって、
ひとつ買ってみました。
「半分の量で良いから半分の値段にしてよー」
って言ってみたけど、
「これ以上少なくできないよー。笑」
とあっさり答えてさっさと袋詰め。笑
一袋1000リエル(25円)。
さっそくぼりぼり食べはじめて殻を散らかしてたら
さっとゴミ袋を差し出す彼女。
「これに殻入れてね。」と。
ちゃんとしてんなーとヘコヘコしながら
「年はいくつ?」と聞くと
「6歳。」
ろ、6歳?!!
あたしが6歳の時なんてただのわがままなクソガキでしかなかった。
間違いなく。
その後腰を下ろして一休みする彼女にせっかくなのでいろいろたずねてみた。
平日は学校というか、幼稚園というか、通っているらしいけど
週末は手伝いでこの仕事をやっているという。
えらいなー。。。
お母さんも近くで露天商をやっているのだと。
1日のノルマは10000リエル(250円)。
10袋売らないといけないのだそう。
しかしながら観光客の集まるリバーサイドで
落花生の歩き売りはなかなか厳しいようで、
表情が冴えない彼女。
まだまだ遊び盛りでおてんばな6歳の女の子は笑ってなきゃだめだろ!と
思ったこのおせっかい平たい顔族女、
「写真は好き?」とおもむろにカメラを出してみた。
するとどうだろう、
なんだーー、良い顔するじゃん。
その後、乗り気になったのか、走り回って
こんなモデル気取りなことしたり
飛び跳ねてみたり、、
いやー。
あっち行ったりこっち行ったり。
たのしそうでなんか嬉しかったんですよ、素直に。
落ち着いたところで、
よしそろそろ帰るか、って立ち上がったその時でしたね。
彼女が
「お金、、、払って。」
とつぶやいたのは。
鳥肌たちました。
そうか、話もわいわいやって
ケラケラいっしょになって笑ってても
結局自分はソトからやってきた、
ただの「お金を持ったガイジン」でしかなかったんやな、
と思うとなかなかグサっときました。
彼女達にとっては
仲良くなった「ガイジン」こそ
チャンスと捉えているのかもしれません。
それでもなあー、しかしカメラに向けてくれたあの笑顔は
どうしても本気で笑っているようにしか見えんかったんよなあああ。
ちびっ子がわざと無邪気にはしゃぐなんてことしますか?
あたしには、あの笑顔に偽りは見いだせん。
なので、
その子には
500リエル(12.5円)請求されたけど
「なんだよ〜笑
自分だって楽しかったでしょ?
楽しんだ分だけ安くしてくれんかい?」
ってお願いしたら
400リエルだけ受け取って去っていきました。
複雑な気分ではありました。
しかしながら、この少女のおかげで
自分の立場がはっきりわかりました。
所詮初対面じゃこんなもんでしょう、仕方ないです。
ならば友達として認めてもらえるまで、
彼女の方から近づいて来てくれるようになるまで
自分なりにアプローチを考え直さなければ、と気づきました。
カンボジア人の生の声を聞く、
偽りのない、生の声を聞く。
「ガイジン」じゃなくて「トモダチ」になる。
それがカンボジアの人と直接会話ができるからこそ思う、
平たい顔族なりの目標です。