周りにあるのは田んぼと山と竹林。電車も通っていない、コンビニもない、そんな田舎に生まれました。
春はおばあちゃんとふきのとうを採りに行って、夏は刈ったばかりの竹を使って流しそうめんをして、井戸で冷やしたすいかを食べて、秋はおばあちゃんと掘ってきたさつまいもを庭で焼いて、冬は犬と遊びながら学校に行く前に近所のひとたちと雪かきをして、おばあちゃんに編み物を教わって、大自然の中ですくすく育ちました。
子どもの頃は、畑から採ってきたばかりの野菜たちがその日の食卓に並んでいることも、冬の星空がいつにも増して綺麗に見えることも、毎日飲む水が自然と濾過された酸素たっぷりの山水だということも、生活のすべてが贅沢尽くしだということに気づかずに過ごしていました。
ちょっぴり大人になってみて、あの生活がどれだけ恵まれていたものかというのを実感しています。大好きなふるさと。
写真は、実家の庭にある樹齢300年の松の木。