Canpath
5605 views
4 応援!
0

一人しかいない自分を、

▶生きてます!

まず最初に・・・約二か月更新が止まっていましたがその間に私は日本を出国し、留学地であるオーストラリアのブリスベンにやってきました。書きたかったことがたくさんあり気持ちを文字にして片づけるためにも更新したい気持ちは山々でしたが、なんと出国前に解約してきた携帯のデータで登録していたため、ログインできませんでした♡笑、課題に追われているものの気づいたら二か月がたち、生活に余裕が出来たので高柴君(トビタテ!そしてCanpath創立者)にお願いして再ログインできるようにしてもらいました、本当にありがとう高柴君!

▶今回のテーマ「五週目の壁」

ブリスベンに滞在するのは三回目とはいえ、一年間という時間を過ごすのはもちろん初体験。共同の寮に住んで毎日授業があって言語の壁があって文化の壁があって・・・と、日本の大学とは全く違う生活を送っています。まだ二か月、もう二か月過ごして思うことは一回目の山は五週間目に来ること(現在八週目)。私にとって初めて海外で一か月以上の滞在期間に入った時です。
じゃあ五週間目にいったい何があったのさ?というと、多分特に何もありません。いつも通りの生活があって、いつも通りの課題や家事をこなす。それだけのこと。ただ、帰りたい!とは思わないものの、それは心の問題で、自分を閉ざして苦しめて自分でしんどくなって辛くなる、そんな感じの時でした(メンヘラではない)。これから留学する!という人たちはもしかしたら同じ経験をするかも知れません。

▶人間は比べたがり屋

 今回の留学はあるプログラムをベースにして来ているので同じ時期に同じ大学に来ている日本人の仲間がいます。もちろん、他交換留学等で来ている日本人も少なくはない場所です。バックグラウンド、目指しているものが違うので何を基準に誰がすごいなんてことは言うまでもなく比べられません。これはトビタテの時も同じ。他の同期が自分よりもずっとすごく見えることはいくらでもあるけれど、その時に自分のゴール、意志がきちんとあればそんな仲間を見て自分が苦しくなることはありません。むしろ、その人の尊敬すべきとこを学んで盗んで自分にはどうしたらプラスになるようにできるか冷静に考えられるはずです。つまり、自分の軸さえ確立していれば問題はないのです。
 ・・・というものの、日本から飛び出して新たな場所に来て新たな生活が始まると、日本でどれだけ用意をしても新しい自分に出会います。いい意味でも悪い意味でも。ここで、私は一度自分を見失いました。なんというか、環境に流されて生きるのが精一杯で気づかないうちに軸が曲がってしまうような感じ。そして、それにやっと気づいたのが五週目でした。
 そこで何が起こったのかというと、【日本から来た】というあまりにも抽象的すぎる同じバックグラウンドを持っている人達の夢や意志、もっと細かく言えば現在の生活の仕方、時間の送り方等々が軸がぶれた自分の中に流れ込んできました。あの子はもうこんなことを始めてる、達成してる、英語が上手、友達がたくさんいる、、、本当に何でもいいくらい、小さいことさえ私をつぶしにかかってきました。笑 さらに自分がぶれているということに気づくまでに、過去の自分の活躍や成果、輝きが襲ってきて自分同士でも(悪い意味で)比べ始めて「ああ、あの時私こんなこと出来たのに、こんなこと考えてたのに、こんなに頑張れていたのに」ときっとそのとき以上に自分は何かが成長できているはずなのに、昔の自分に戻りたくなりました。すべてを無駄に比べてすべてに追いやられる、だから苦しくなる、そんな体験をしました。これをここに書くということは、今同じ場所で生活している仲間が見る可能性も0じゃないので、恥ずかしいけど。笑
 そこからどうやって抜け出せたかというと、やっぱり大切な友達・先に留学に行った、終えた仲間からの励ましがあったからだなあと思います。そして、そうやって話していくうちに自分の軸がぶれているということに気付いたから。人間はやはりどうしても他人と比べたがるもので、それは前提としてその相手が自分とどう違うか、自分は何がしたいかが分かっている上のことであればプラスになるものの、混乱している状態で比べてしまうと(もはや勝手に行われる)一気にマイナスな行為に変わります。そして自分を苦しめます。何もかもうらやましくなります。見落としているのは自分との勝負です。他人とではなくて。
 正直な話をすれば、今でも時々過去の自分やここで活躍する仲間をうらやむことはあります。ただ、もう一度自分の軸を確認できたことで、デフレスパイラルになることもなくすぐに戻ってこれるようになりました。この一瞬も自分は一人しかいなくて、それは自分だけの人生であって、自分で戦うもの。世界という日本よりもはるかに広い混沌とした場所にいる今、もしも何かに苦しくなったならもう一度留学の目的、自分の軸を書き出してみることをお勧めします。自分が他人からみて輝いてるかどうか、自信がありそうにみえるか、そんなことは分からないけど、「楽しい」と思えればたった一年の留学、それでいいんじゃないでしょうか?

ちなみに
今の私の軸はトビタテ風にすると、笑「友情、笑顔、向上心」
振り返らないで上を見続けること、限られた時間に挑戦し続けること、自分の弱さに立ち向かうこと、自分との勝負の期間です。

この記事を書いた人

Canpath user icon
Rena Ono
現在地:オーストラリア
神奈川県立湘南高等学校卒 首都大学東京 理工学部 生命科学コース4年 神経生物研究室 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム 自然科学1期生 IBPグリフィス52期生 留学前IELTS6.5 サーフィン始めましたin AUS ダイバーです ハンドメイドで折り鶴ピアスやってます

Rena Onoさんの海外ストーリー