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最初の一歩がとても大きかった

※ こちらのストーリーは、CanPathからの質問に回答して頂くかたちで投稿されました。
  
カナダ トロント

簡単な自己紹介をお願いします。

私はもともと英語が苦手でキライでした。中学高校とほとんど真面目に英語を勉強せず、日本にいて日本語が使えればいいと思ってきました。
  
そんな私がいろんな理由から鍼灸の道に進むことを決め、学生時代のある出会いから海外に一人で行くようになりました。
  

なぜ海外に行ったのですか? 

日本であったある鍼灸のセミナーで出会った先生に「あなたにチャンスをあげます。カナダに来なさい」と言われ、こんなチャンスはこの先絶対にない!と思い経験のために行きました。鍼灸の勉強はもちろん、一人で海外に行くという一歩を踏み出すということをどうしてもやって自分を変えたい、成長させたいと思い行きました。
  

なぜその行き先を選んだのですか?

たまたまその先生の住んでいるところがカナダのトロントだったのでそこに行きました。
  
カナダ トロント
  

海外体験後の英語レベルはどうでしたか?

しゃべるのはまだまだですが、聞き取るのは以前より出来るようになりました。特に私はずっとクリニックで医療英会話を聞いていたので、その分野の英語はそこそこに理解が出来るようになったと思います。
  
読み書きに関しても、現地にいる間に自主的に勉強をしていたので、これも医療関係の言葉が主ですが少しは出来るようになりました。
  

治安はどうでしたか?

何も知らずに一人でウロウロしていた時には少し危険な地域も歩いていたようです。ですが基本的には安全な地域なのではないかと思います。
  
もちろん隙を見せないためにも気をつけてはいました。旅行者だと思われると狙われるかなと思い、外を出歩く時はまるでずっとそこに住んでいる現地の人かのようにどうどうとするようには心がけていました。
  
ごくごくたまに若いギャング同士での発砲事件などもあるようですが、基本的には銃の所持なども一般的ではありません。
  
カナダはトロントは多国籍の人たちの集まりなので、基本的には部外者のような扱いをされることもありませんでした。
  

現地の食べ物はどうでしたか?

特に食事で困ることはありませんでした。トロントでは日本食はもちろん、何でも食べられます。私は好き嫌いをせず、なんでもとりあえず食べてみたいと思うタイプです。独特の香辛料が効いたものなどもありましたが、問題なくおいしく食べていました。パスタやピザなどを食べることもありましたし、中華や韓国料理、ギリシャ料理にイスラエルの料理など。私は基本的にホームステイをしていたのでそこででるご飯を食べていましたが、たまの外食やデリバリーではいろんなものを食べました。
  
料理の味は日本のような丁寧さがなく、でもそれがなんだかおいしく感じたりもしました。韓国や中国のお肉は独特の味がしました。
  
私が特に好きだったのはデリバリーで食べたギリシャ料理でした。ご飯の上に焼いた豚肉と野菜。そして白っぽいソースのようなものをつけて食べます。滞在最終日にもこれをとってくれて食べたのが思い出に残っています。
  

言葉の壁をどう感じましたか?

最初は挨拶すらまともに出来なかったのですごく大変でした。でも私は基本的にクリニックにいましたし、そこに来るアシスタントたちは同じく勉強に来ています。目的が同じなので言葉が通じなくてもなんとなく仲良くなれ、助け合えたりもしました。
  
もちろんもっとしゃべれたらと思う場面はたくさんありました。それは特に患者さんとのやりとりで感じました。患者さんにとっては私がまともにしゃべれないなどということは関係ありません。お灸で熱いなどということは言わないと火傷をしてしまう可能性もあります。針を刺されて動けない状態の患者さんと2人きりになっている時は何を言われるかと常にドキドキでした。
  
何も知らずにずっとしゃべり続ける患者さんもいました。私はなんとなく聞いているようなフリをしていましたが、この時もちゃんと理解が出来ればなと思っていました。
  
カナダ トロント
  

文化の違いをどう感じましたか?

私は基本的には日本人の先生の家でホームステイをしていました。そこにいる時にはほとんど日本と変わらなかったのですが、10日間だけクリニックに来ているアシスタントの家にホームステイをしたことがあり、その時には文化の違いをすごく感じました。
  
そのアシスタントの家はチリ出身の母親と生まれはカナダの中国人の父親がいました。その他チリ出身の母親の前夫とお兄さんも一緒に住んでいて、家の中では英語とスペイン語が飛び交っていました。
  
朝ご飯はヨーグルトにシリアルにフルーツ。パンがつくこともありました。家では部屋の扉を開け放ち、プライベートも何もないような雰囲気です。自由にしていいよ、キッチンも好きに使っていいよ、お腹がすいたら何でも食べていいよなどと言われてもなかなかそんなことは出来ず、ご飯が出された時しかものを食べていませんでした。
  
いきなり知らない人が私の部屋に入ってきて話だしたりすることもありました。
  
慣れない英語に知らないスペイン語。ものすごくオープンな感じ。とにかくどうしていいかわからずにしんどかったです。生活の仕方や考え方が違い過ぎて、国際結婚は絶対に無理だと思いました。外国人とは外で会うのはいいと思いますが、一緒に生活をするのはよっぽど頑張らないと無理だと強く感じました。
海外に興味はあるけど悩んでいるというような人には、とにかく何も考えずにでも飛び出してみてほしいと思います。一度出てみればいろんなことがわかります。あぁやっぱり私には海外は合わないやということがわかるかもしれませんし、絶対ないと思っていたけど実は合ってるのかもということがわかるかもしれません。私は後者です。昔は海外に一切興味がありませんでした。ですが、一度一人で海外に出てみて変わりました。英語が楽しいと思えるようになりましたし、海外で仕事がしたいとも思うようになりました。実際にそのために動き出しています。まだまだまともにしゃべれないくせに、わからないことを言われると冷や汗ダラダラなくせに、トロントで鍼灸の免許を取るために学校に入ろうとしています。
  
最初の一歩がとても大きかったんだと実感することがたくさんあります。何をするにも恐れがなくなりました。少なくとも多少の自信がつくことは間違いありません。
  
今は大学生が経験のためにと留学をすることが多いようですが、いくつで出ても構わないと思います。自分を少しでも変えたいなら絶対にオススメします。
  

読者へのメッセージをお願いします。

明確な目的を持って海外に行くのはすごくいい経験になります。自分を変えたい、ただそれだけでもいいので一歩を踏み出してみるというのはすごいことです。確実に何かが変わります。私はいろんな考え方が変わりました。視野がとても広くなりました。今まではどちらかというと人と話すのが苦手でしたが、帰ってからは言葉通じるし怖くないというような変な自信もつきました。
  

プロフィール   
出発時の年齢 24
出発時の英語レベル 初心者
職業 鍼灸師
行き先 カナダ トロント
期間 3ヶ月
予算 60万円
実際にかかった金額 50万円

内訳


【航空券】17万円
【宿泊費】月6万円×3
【その他】ホームステイ1万円
 など

この記事を書いた人

ぽん
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