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Globetrotter walks on...

人道支援

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人道支援を行う団体は、大抵数か月に一度赴任地から国外に出る「健康管理休暇」なるものがあり、それを使って僕はパレスチナの外に出ることができた。とにかく遠く離れたとこ... more

  • 2009年10月26日
  • Ireland
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高校時代にドイツに留学したとき、僕は同じプログラムでイスラエルから留学に来ていたリリィと知り合った。その後約10年の時を経て彼女と再会したときのことを書きたい。 ... more

  • 2009年12月30日
  • Israel
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アラビア語が少しわかるようになってきたらやってみたいことがあった。旧市街のバックギャモン場でアラブのオヤジたちとバックギャモンを打つこと。今日はその夢を叶えるため... more

  • 2010年02月20日
  • Palestine
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アカバの国境は意外と簡単に越えられた。ヨルダン・ハシミテ王国に入り、ツーリスト料金を頑なにごり押しするタクシーの運ちゃんにうんざりしながらバス乗り場へ。行先は、ペ... more

  • 2010年02月26日
  • Jordan
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ついに辿り着いた。夢の大陸の土を踏む。来たぞ、アフリカ大陸。僕の中ではエジプトに来たということよりもアフリカ大陸に来たことの方が大きい。もちろん多くの人はサハラ以... more

  • 2010年03月26日
  • Egypt
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空港からアムステルダム市街に向かう電車の逆方向に乗り、花畑の絨毯が続く車窓を眺めながら、City of Justice「正義の街」という肩書を誇るハーグに辿り着く... more

  • 2010年04月15日
  • Netherlands
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パレスチナ駐在中に紛争がまだくすぶっているグルジアに休暇に行く奴があるか、と、本部と揉めた。確かに。あれは2008年。北京オリンピック開催とほぼ同時に開戦したのを... more

  • 2010年09月03日
  • Georgia
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コウヴォラ郊外の村に車は向かい、総合スポーツ施設に辿り着いた。僕たちのお目当てはバスケでもフットサルでもスイミングでもなく、アヴァントだ。 アヴァントとは何... more

  • 2011年02月10日
  • Finland
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「日本に帰るの、楽しみ?」 こういう質問をこれまでたくさんされた。いつも答えは変わらなかった。 「その質問を何度も自分にしているんだけど、答えが見つからないん... more

  • 2011年03月18日
  • Korea
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国際機関に転職し、フィリピンで働き始めてから5か月。大学院の学費をようやく払い終えた。長く辛い7年間だった。しかしまだ学部時代の貸与奨学金は返済への道のりがある。... more

  • 2014年04月06日
  • Philippines
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バンコクの交通機関は快適だった。「東京の真似すんなよ」という言葉がこぼれるくらい、僕をニヤリとさせる。インターネット上にあった前評判とは裏腹に、鉄道から地下鉄、地... more

  • 2014年04月18日
  • Thailand
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世界最高と謳われるカタール航空のフライトは意外と普通だった。フィリピン駐在1年終了を祝してシャンパンと洒落込んで、映画を数本観ながらまずはマニラからジュネーブまで... more

  • 2014年12月13日
  • Qatar
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ドーハから6時間。モンブランを越え、レマン湖を横切り、ジュネーブに飛行機が降り立つ。電車で町の中心まで移動し、ホテルを見つけると、フロントはすでに「お待ちしており... more

  • 2014年12月14日
  • Switzerland
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「日本から来ました」という自己紹介をすると、アフガニスタン人が必ず口にすることがある。 「知っているかい、アフガニスタンは日本と独立した日が同じなんだよ」 ... more

  • 2015年08月28日
  • Afghanistan
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僕は歩いた。夕日はすでに山の向こうに落ち、空はだんだんと暗くなってきている。地図も持たず、ただ自分の興味の赴くままに、大通りを、路地を、ひたすら歩く。なんて自由な... more

  • 2015年10月17日
  • Tajikistan
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アフガニスタンの駐在も、9ヶ月が過ぎた。残りあと3ヶ月ともなると、次の話になってくる。次はきっとアフリカだろう。そしてそれは望むところではある。でもそれは、「もし... more

  • 2015年11月06日
  • Turkey
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空中に浮かぶ島があったとしたら、こんな場所だろう。ここはギリシャのメテオラ。切り立った奇岩群の上に修道院が建てられている。アテネから電車で5時間。紅葉で彩られた不... more

  • 2015年11月16日
  • Greece
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また病院に来た。紛争の直接的被害者は、そう、病院にいる。手術室から出てきた患者さんたちがいるあのスペースは日本語で何と言ったかな。別にどうだっていいか。一人目は昏... more

  • 2016年02月01日
  • Afghanistan
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ジュネーブ。もう何回か訪れたから、地図もしっかり頭に入っていると思ったら、バスの番号をすっかり忘れていて、駅で路頭に迷う。どのバスがどの乗り場から出ていて、どちら... more

  • 2016年02月20日
  • France
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紛争地から帰国して3ヶ月が経った。日本の生活は不自由なく、空気がいくらか軽い感じすらする。イスラムの国にいたため、日本で女性の露出に意識もせずに目を奪われてしまう... more

  • 2016年05月18日
  • Japan
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戦闘による死者およそ300人。邦人を退避させるには、十分な数字だ。そしてこれからは、僕たち人道支援のプロの仕事になる。南スーダンへの赴任が確定した。 なぜ皆... more

  • 2016年07月15日
  • Japan
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チェコ人の獣医、リンテという女性を僕の事務所がある場所よりもそのまた僻地に送り込んだ。彼女は現地職員と共に1万頭の家畜に予防接種を行う。なぜそれが人道支援になるの... more

  • 2016年11月16日
  • South Sudan
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もう限界だ。僕は大好きな人道支援という仕事を、泣く泣く辞めることにした。 どんな気分か。辞めると決めてからいろんな人たちにこれを聞かれて答えに窮してきたけど... more

  • 2016年12月05日
  • South Sudan
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ロンドンのノッティング・ヒルからバスに乗って、オックスフォードに着いた。もうあたりは暗く、外はよく見えない。迎えに来てくれたトーマスと買い物だけして、家に向かう。... more

  • 2016年12月22日
  • United Kingdom
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オックスフォード大学の生涯教育プログラムは、様々なコースを用意している。創作執筆だけでもいくつかあり、僕は小説執筆のコースを選んだ。3ヶ月のコースの、今日は初回。... more

  • 2017年01月18日
  • United Kingdom
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アレックスはニューヨークにあるコロンビア大学の地球研究所で研究をしている学生で、知り合いのつてでようやく会うことができた。アメリカのいわゆるアイビーリーグと呼ばれ... more

  • 2017年05月11日
  • United Kingdom
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新しいミッションの初日は30分おきに各課の課長とブリーフィングをしていく日と決まっている。そのためのヤンゴン滞在だ。1分たりとも無駄にはできない。ここにすべてを書... more

  • 2018年11月06日
  • Myanmar
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危機管理研修が終わった金曜日の午後1時半。僕はこの半日を無駄にしないために、個人的にサファリの手配をした。 そして1時半きっかり、ホテルの前に緑色のランドク... more

  • 2019年03月08日
  • Kenya
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爆発物研修がなぜここカンボジアで行われているかということには理由がある。ここが世界でも稀に見る殺戮の現場だったから、ということだ。この国は70年代から80年代にか... more

  • 2019年04月02日
  • Cambodia
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ラショー市内の避難民の数が2500人に迫った。クッカイは住民が避難すらも出来ない戦場となり、そのかなり手前のセニという小さな町すらも危険すぎて誰も行くことができな... more

  • 2019年08月23日
  • Myanmar
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ラショーは普段と代わり映えのない朝だった。最初の日の朝と同じように同僚たちとシャンヌードルを食べに行く。シャンヌードルに始まりシャンヌードルに終わるミッションか。... more

  • 2020年02月29日
  • Myanmar
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国際協力で食べていくには

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プロフィール

  • オランダの大学院を出て人道支援を始める。現在国際機関に勤務。