私は今、シアトルから車で30分ほどの距離にある"Edmonds Community College" に通っています。
今回はコミュニティカレッジについての紹介をしたいと思います。
コミュニティカレッジ(以下コミカレ)とは?
構造的な視点から言うと、日本での短期大学に近いです。
学部に所属するという概念も何年生という概念もなく、専攻を決めて必要な単位を取得します。
一番多いのは約2年間在籍して4年制大学への編入を目指している人だと思います。
必要単位さえ満たせばいいので、1年で卒業する人もいれば、英語の課程も経て3年で卒業する人もいて、人によって在籍期間は様々です。
学生は高校在学中でカレッジの授業も並行してとっているという17,8歳の人から、学び直しに来たという5,60代の人までいます。
国籍も多様で、現地で生まれ育った人よりも他の地域から来ている人が多いように感じます。
なぜコミカレを選ぶのか?
私が友人に聞いたところ、大きく3つの理由が挙げられます。
①学費を抑えるため
コミカレは4年制大学の半額ほどの学費なので、はじめの2年をコミカレに通うことで費用を抑えることができます。
概算ですが、1年間の学費だけで比べるとこのような額です。
コミカレ→4000ドル
公立4年制大学→10000ドル
私立4年制大学→40000ドル
海外からの学生はこれに加えて、international student feeを払わなくてはならなかったり、学費自体が2倍ほどの金額だったりします。
②英語を勉強しながらカレッジの単位を取るため
大学では高い英語力を求められますが、移民や留学生はそれを満たすのが難しい場合が多いです。
そのため、英語を母国語としない人のためのクラスや英文エッセイの書き方を学ぶクラスを取りながら専攻の単位も取り、編入に備える人も多くいます。
③学び直しのため
①②を挙げる人は高校を卒業したばかりの世代の人に多く、30代以上の人はこの理由が多いように思います。
既に高校や短大、大学を卒業していて、教養として特定の分野をさらに学ぶ人や、会社での昇格のために授業を取る人、専攻を変えたためにもう一度学校に戻ってきた人などがいます。
コミカレで何を学ぶのか?
学校によって異なるのですが、私の通う大学での授業例を挙げると、
日本でも一般的な、人類学、生物学、化学、経済学、工学、などもあれば、
アメリカ手話、アラビア語、ビジネスマネジメント、観光学、などもあります。
これらは学生向けに開講されているもので、他にも地域の人向けに開かれている講座やオンライン講座もあります。
コミカレは地域の需要に対応して講座を開いているという側面もあるので、地域での需要によって開講内容は変わります。
例えば私の学校では近くにボーイングがあるということもあってか、航空宇宙学が一般の講座とは別に開講されています。
また、得意分野や特定の大学への編入率も学校によって異なります。
Edmonds Community College
http://www.edcc.edu/default.html
コミカレの検索サイト
http://www.usnews.com/education/community-colleges...
コミカレについて少しでも知っていただけたら嬉しいです!