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アメリカのクリスマス事情

いよいよクリスマスも終わって、もうすぐ新年ですね!
アメリカで迎える初めてのクリスマス、きらびやかにパーティーをして…と思っていたのですが実際は…

今回はアメリカのクリスマスについて紹介したいと思います。

クリスマスは誰のため?

日本ではクリスマス=恋人の日、というイメージが強いと思います。
でも、こちらではクリスマスは家族と過ごす日です。

家を離れている学生は実家に戻り、離れて暮らす親戚も集まります。
親戚めぐりやクリスマスカードの交換もあり、日本でいうお正月のような雰囲気です。

クリスマスツリー

クリスマスの1か月ほど前から、町中が装飾で賑やかになります。
ここぞとばかりに各家庭も家を飾り、お店も赤と緑に染まります。
装飾するのは建物だけではありません。
トナカイの角と鼻を付けたり、電飾を付けたりしている車も走っています。
また、車の上に木がくくりつけてある光景を見ることもしばしば。
ツリー用に買った木を車の上に載せて走る車はクリスマスの風物詩です。

町中にはクレーンを使って大きなツリーが飾られ、点灯式には多くの人が集まります。
シアトルの中心地にはメリーゴーランドも設置されて、広場が小さな遊園地に早変わりです。
IMG_5658[1].JPG

料理

日本でクリスマスと言えばチキン、ケーキが定番かと思いますが、
こちらでは”クリスマスケーキ”というものはありません。
ローストビーフやチキンなど、食べる料理は家庭によって異なりますが、ケーキよりもクッキーを作る家庭が多いようです。
ジンジャーブレッドでお菓子の家を作るのも一つの楽しみです。
私も作ったのですが、こちらのお菓子は種類が豊富で色も様々なので、とてもカラフルな家ができます。
クッキーは家庭によって味が異なっており、家庭の味があるそうです。
ジンジャー風味、シナモン風味、ピーナッツバター、などそれぞれ特色があります。
IMG_5914[1].JPG

クリスマスプレゼント

こちらにきて一番驚いたのがプレゼントに関してです。

子どもたちが暖炉に靴下を吊るして、サンタクロースがイブの夜にやってきて、翌日目を覚まして靴下の中には…

というイメージだったのですが、プレゼントはそんなもんじゃありません。
サンタクロースがくれるのは数あるプレゼントのうちのたった一つ。
家族や親戚、知り合い、近所の人から子どもたちはプレゼントをもらうので、その数は数十個以上です。
クリスマス当日までプレゼントはたまり続け、当日に包みを開けるのが子どもたちの一番の楽しみです。

プレゼントは子どもだけでなく、大人たちにとっても楽しみの一つです。
大人同士もプレゼントを交換し合い、高校生くらいの年齢からは子どもから親へプレゼントを渡すようにもなります。

この時期に店をのぞくと、真剣に婦人物のセーターを吟味するお父さんたち、おもちゃを前に目をキラキラさせている子どもたちがいてとてもほほえましいです。

でも、プレゼントを渡すこの時期はすべての人にとって待ち遠しい時間であるわけではありません。
生活に困窮している人たちにとっては子どもたちにプレゼントを買うことは痛い出費です。
でも、そのような家庭の子どもたちにもクリスマスプレゼントはやってきます。

先日、”Holly House”という取り組みにボランティアとして参加してきました。
これは、多くの人からプレゼントやその資金を集め、低所得層の子どもたちに無料で提供するという取り組みです。(私が参加した団体のホームページはこちら)

ここでも驚いたのはその量で、衣類、おもちゃ、本、お菓子など、子ども一人当たりごみ袋サイズの袋1枚分ほどの量のプレゼントが提供されるのです。
低所得者層の人を一つの場所に集めてこのようなイベントを開くことも、
こんなに大量のプレゼントを集めることも、日本では難しいのではないかと思います。
どんな境遇の子であっても同じようにクリスマスを待ち遠しく思い、プレゼントを心待ちにしている。
すべての人に手を差し伸べる暖かさとクリスマスの重要さを知った出来事でした。

本当のアメリカの文化と奥深さを知ったクリスマス。
日本では知りえない貴重な経験ができました。

この記事を書いた人

Kayo Matsunaga
現在地:日本
福岡県出身 九州大学 教育学部 社会教育、生涯教育、大人の学び直し、あそび、公園 パン屋めぐり、散歩 トビタテ!留学JAPAN 3期生 シアトル、コミュニティカレッジ スウェーデン、デンマーク、フォルケホイスコーレ

日本ではクリスマス=恋人の日、というイメージが強いと思います。でも、こちらではクリスマスは家族と過ごす日です。

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