当時の事を彼はこう書き記している。
村に滞在中、僕の食欲は半端ではなかった。身体どころか魂までが生き生きとしていた。電気もない、携帯電話もない。そんな今までの生活とかけ離れた体験をしてみて、「人間これでも生きていけるなぁ」と想いつつ、時間や仕事に追われる毎日を送っていた日本に帰りたくなかったのは僕だけではないだろう。きっとまたこの村に「帰ってくる。」そう思うと、また日本でがんばれそうな気がした。ちょっと愛の足りない日本。この村で受けたたくさんの愛をどれだけ周りの人に与えることができるだろうか。さぁ、旅はまだ始まったばかりだ。
2012.2.22
初めての海外。初めての飛行機。もちろん不安だらけ。でもタイに降り立ったときの空気はどこか懐かしく、身体に染みわたった。ここがタイ。
海外ボランティアの御一行に相乗りし、向かった“村”
そこは“タイ”ではなかった。
名前だけは聞いたことあった。「カレン族」の村だ。
彼らとの出会い。彼らの文化、生活に触れて私は生まれ変わった。
2012.2.23
朝、宿の屋上から朝日を眺める。
これから起こることにワクワクがとまらなかった。
チェンマイから約6時間。
トラックの荷台に乗り村へと向かう。
じょじょにアスファルトからコンクリ、そして土。
砂埃をかき分け着いたのは、M村。
さぁ、2週間の滞在が始まる。