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9年ぶりの再会

 トビタテでシドニーのAustralia Telescope National Facilityに留学が決まった時、鹿児島大学に交換留学で来ていた元留学生たちに会いに行こうと思った。しかしトビタテの採用から4ヶ月後、いきなり受け入れ教員からメールが来た。「キャンベラのストロムロ山の上にあるオーストラリア国立大学の天文学研究科に教授として赴任することになった。オーストラリア国立大学で私と研究をするかATNFで別の人と研究するか選んでほしい」と。メールを見た時「えー!?どないしよ!」と思ったが、研究のテーマを変更したくなかったのでオーストラリア国立大学の先生の元についていくことにしてトビタテの変更届を受理してもらった。
 しかし、思いもよらない情報が飛び込んできた。マレーシア時代(小4〜中2)の後半2年間一緒だった友人がなんとキャンベラに住んでらしい。早速facebookでメッセージをおくり、キャンベラ到着後に再会することができた。
 彼女はマレーシアのインターナショナルスクールを卒業後、大学でデザインを学ぶ予定だったが人と交流することがしたいと考え直し、1年間現地の幼稚園で働いた。その後、オーストラリアに戻り、幼児教育の学位を取った後、チャイルドケアセンターで働いている。すごいことにフルタイムで働きながらマッサージの学校にも通っていた。錆びれた英語を駆使していろんな思い出話をした。年に一度のミュージカル発表会での出来事、いろいろな国出身の友達のこと、サマーキャンプに行った時にクラスの男子がとてもいやみだった(らしい)こと、私が女の子よりもトムボーイだったこと。ずっと忘れていたことも話してみたら思い出して懐かしんだ。過去のこと・現在のこと・将来のこと。話は尽きないが時間は限られている。夜遅くに「また会おう」と約束してまたもや別れた。
 これまでベルギー、マレーシアに住んだがそこでできた友達は帰国したのちにほとんどが世界に散りじりになっている。母国に変える人もいれば他の国で大学に進む人もいる。もちろん鹿児島で会った留学生たちも半年や1年で帰ってしまう人がほとんどだ。帰る時、別れる時は「今生の別れ」というのが私の中でスタンダード中のスタンダードとなって
 人生いつどこで誰に再会するかわからないもの。まだまだこれから思いもしない再会が待っているかもしれない。

この記事を書いた人

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Chey Saita
現在地:日本
ベルギーで幼稚園時代2年半、マレーシアで小学・中学時代4年間過ごす マレーシアでは英国系インターナショナル・スクールに通う 帰国後は兵庫県立芦屋国際中等教育学校に編入。3期生。 鹿児島大学理学部物理科学科宇宙コース->鹿児島大学大学院理工学研究科物理・宇宙専攻 第2回サイエンス・インカレ ファイナリスト IAC2014(宇宙国際会議)のJAXA学生派遣プログラムの代表生 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム 1期生 オーストラリア国立大学にて電波天文学を研究するために留学

人生いつどこで誰に再会するかわからないもの。まだまだこれから思いもしない再会が待っているかもしれない。

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