Canpath
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心旅 「何もしない時間」の大切さ。

今回で3度目の故郷=カレン族の村。

未だに飛行機の乗り継ぎには慣れない。慣れたと言えばオルティー(水浴び)の一杯目だろう。今回は参加者も少なく、支援物資や共同用の荷物は多かったので荷づくりには手がかかった。おまけに花粉症をこじらせてしまい風邪ひくざま。
毎回と言っていいほどタイに行く前はコンディションが下がる。でも今回は縁あって参加させていただくことになったし、体調もそこまで悪くわなかった。

今回で3度目の故郷=カレン族の村。

2012年の初海外初タイは「出会いの旅」2013年、大学の仲間を引き連れていったのは「つなぐ旅」、そして2014年は「再会の旅」と言えるだろう。

旅はいつも自分を大きくしてくれるだけでなく小さな自分をまじまじと見せつけられる。今回の旅で体調を崩して寝込んだ時、家族が。村人がそしてイープンが心配してくれた。普段何気なく飲んでいる、水やジュース。あまり辛くて苦くて食べられなかったオメが心身に染みた。

「人にやさしくされた時、自分の小ささを知りました。」と歌った歌もあったな。(だけど、お見舞いに来て宴会をされるのは辛かったが・・・)

おかげで別の家で寝ることになってむしろゆっくり休めた。騒いでくれてありがとう。
 
 小さな子供が自分にできることを精いっぱいやる姿に感動した。「やれることやればいいんだ」だから自分にできること「休むこと」をした。「何もしない時間」も大切だし、「何もしない時間」が人間には必要なんだと思い知らされた。

 お母さんたちの「好奇心」には頭が下がる思いだった。ほぼ毎日日本語講座をした。焚火を囲みながら、時にはオメを囲みながら。もっと話せたらいいのにと何度思ったことだろう。でも話せなくてもいいと思えた。心と心で繋がっているのを実感できたからだ。それはきっと家族として接してくれたから。言葉は分からなくてもちゃんと伝わっていた。それが本当のコミュニケーションなんだろうな。

 またこの村に戻って来られるだろう。今回も今まで滞在した村に行くことができた。寂しさは今まで以上になかった。また帰ってきます。それまでどうか元気で。あの村の景色、風、におい。そして家族の健康、幸せがいつまでも続きますように。

次、この村に帰るまでが心旅です!タブルドマ!ジェナゴガ!

この記事を書いた人

藤田 勇樹さんの海外ストーリー