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ラオス~青年海外協力隊の活動視察

【2013.9.8 Am07:30】ラオスウィーク1日目
前日にFTSNサミットを終え夜行で成田に移動。空港内に前泊していた。集合は成田空港第二ターミナル。今回参加するメンバーの一部と対面。みんな海外経験豊富だ。今回乗る飛行機はベトナム航空なのだが予約システムのエラーか何かでだいぶ遅れての出発になりそう。でもそんなのどうでもいいの。
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今回のラオス渡航は「一村一品」や「コミュニティーベースドツーリズム」などを手掛ける青年海外協力隊の活動を見に行くのが最大の目的。良い旅になりそうだ。

【2013.9.8 現地時間 Pm 18:30】ラオスウィーク1日目
経由地ベトナムのハノイを経てラオスの首都ビエンチャンに到着!
空港でラオスの通貨キープに両替。だいたい10000キープで100円くらい。気候は雨季だけど日本よりかは過ごしやすい。そして首都なのに小さく、雰囲気はチェンマイみたい。フランス統治下の名残もある街並み。

ホテルチェックインのあと夕食。先発のメンバーと合流。食事はチェンマイのカントークみたい!ビアラオも美味しい!ご飯もお酒も雰囲気も最高!ラオス好きになりそう!ホテルはメコン川が一望できる!そして日本ではありえない川の向こうが別の国。そうタイ!泳いで行こうかな。明日からいよいよ協力隊の活動の視察がはじまります。
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【2013.9.9 現地時間 Am 07:00】ラオスウィーク2日目
朝食はビュッフェ形式。外国人も多く泊まるようだ。出発までメンバー数人とメコン川沿いの「チャオ・アヌウォン公園」に散歩。この公園は韓国のODA?で整備されたようで、無料で使える運動器具があちこちにありました。
ホテルの中や街中でも比較的韓国資本の影響が見られた。(ちなみにホテルの部屋の電子機器は全て韓国製)中国資本による大型ショッピングセンターの建設の話もあるようで。(全部が全部ではないが。)
10年後といわず3~5年後には変わってるんだろうなぁ。
でも、高いビルもなく静かで、小さい、美しい首都です。
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【2013.9.9 現地時間 Pm 07:30】ラオスウィーク2日目
今日の視察はXaysetha District Hospital。ここはサイセッタ群の病院でそこそこ大きな病院でした。助産師として赴任している協力隊の方の案内で日本のロータリークラブの支援で作られた医療廃棄物置き場を見学。日本と違って一般廃棄物と医療廃棄物の区別がなされていないのが問題だそうです。3枚目の写真のように写真で分かりやすくしているにもかかわらず改善がされていないのが一番の悩みだそう。
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次に地雷不発弾の博物館COPE。あまり知られていませんがベトナム戦争の影響も含め地雷・不発弾の問題が存在します。実際日本のODAで撤去作業をしています。ここでは回収された不発弾の展示、義足や車いすの体験。そして、子ども達が描いた絵がありありました。そして、被害者支援のためのショップもあり、Tシャツを購入。
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最後はJICALaosでラオスでの協力隊の活動や日本の援助の歴史を学ぶ。JICAの青年海外協力隊が初めて派遣されたのがラオスである。1965年12月に第一次隊5名が派遣されたのが始まりという歴史的な場所でもある。
最後はおまけ。市内を走るバス。緑色のバスには日本の国旗があり日本の援助で贈られたことがわかる。一方青いバスは見てのとおりぼろぼろです。

【2013.9.10 現地時間 Am 10:30】ラオスウィーク3日目
今日はラオス南部の都市パクセ―に移動しました。Don khoというメコン川に浮かぶ島に今にも沈みそうな小舟で移動。ここでは様々な生活体験(漁、収穫、機織り)ができ、宿泊用のゲストハウスもある。というのもこの島はいわゆるコミュニティベースドツーリズム住民主体の観光開発を行っている島。そんな島の取り組みを協力隊の方、そして村の村長さんから説明を受ける。メコン川の恵みで昼食を村人と作り最後はバーシーという儀式(お互いの手首にミサンガのようなひもを結び、健康や旅の安全を祈る)でお別れ。
かつてこの島に日本人が住んでいたという。織物か何かの研究でいたそうだ。
ちなみにDonは“島”Khoは“牛”だそうで、昔よく牛が流れ着いたそうでその名になったとか。メコン川と共に暮らすラオスの人々の温かさに触れたひとときでした。
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【2013.9.10 現地時間 Pm 07:30】ラオスウィーク3日目
Donkhoのあと一村一品で機織りと竹細工に取り組む二つの村を訪問。ここでは一村一品の現場を見ると同時にどうしたら売れるかという商品のアイデアを出し合いました。形・デザイン・実用性などを生産者に伝えました。この一村一品の活動、生産者の女性を見ると分かるようにとてもやりがいがあるようです。実際に購入もできたので小さなかごを購入しました。
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【2013.9.11 現地時間 Pm 07:30】ラオスウィーク4日目
今朝は托鉢を体験。不思議なことに托鉢セットが朝早くの屋台で販売されています。
街中ではスマホの看板を見かけます。日本では「固定電話→携帯電話→スマホ」という進化の過程ですが、ラオスの場合、「スマホ」だそうです。急激な経済発展と近代化が見てとれます。
町の食堂ではお昼。ベトナムのフォーに似た麺料理を食べた。だいたい200円。
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続いてコーヒーの生産地を視察。ボラベン高原では政府?のコーヒー研究所で生産の様子や焙煎を体験。近年、ベトナムのコーヒー生産量がアップしてきているようで現在ブラジルに次ぐ第二位。ベトナムに接するラオスのコーヒーも注目されるのではないかと思います。ちなみに日本のフェアトレード関係も関わっているそうです。
最後は少数民族カトゥ族の村を訪れました。帰り際に一人の女性が自分で作った布を買ってほしいとやってきたのでつい買ってしまいました。というのもアジアの布が大好きなもので。生産者と直接取引をすることが多かったこの旅では、フェアトレードというよりはダイレクトトレード。いい経験になりました。
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そして、別の村では機織り体験。ここでも生産者の方から布をいくつか買いました。ちなみにまだいくつか残っているので欲しい方は問い合わせください。

【2013.9.12 現地時間 Pm 08:00】ラオスウィーク5日目
パクセー滞在最終日。県の観光局で先日視察したDonkhoの観光キャッチフレーズを提案。これも今回の旅の目的です。まだまだ観光客は多いとは言えません。なんせ情報が少ないのがあるとおもおいます。行ってみればほんとに素敵なところばかりなのですが、もっと日本人やほかにもラオスの魅力を知ってもらえればと思い今回このようにラオスウィークを開催しています^^
そしてラオス第二の世界遺産ワットプーに行ってきました。緑のなかにひっそりとたたずむ遺跡群。アンコールワットのモデルになったとか。出土品の博物館や遺跡の修復は日本のODAで整備されたようです。
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【2013.9.13 現地時間 Pm 08:00】ラオスウィーク最終日
昨夜、パクセーから再びビエンチャンに戻ってきました。最後は小学校を訪問。子ども達の授業に混じり、そのご折り紙を子ども達と織りました。

授業の時、気付いたこと。子ども達はみんな積極的。ほぼ全員が手をあげてること。子ども達の目が輝いてること。勉強できるって素敵なことだ。

そして、最後の観光は凱旋門パトゥーサイ。ここからの景色は最高でした。ここでビエンチャンに命名「世界一美しく、小さく、静かな首都」と。
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ラオス。まだまだ情報的に未開の地。いろんな開発の手が入る前にぜひ訪れてほしい。貧しい国と思われがちだがそれは間違っていた。メコン川をはじめ豊かな自然に囲まれ、人々は豊かに暮らしていると思った。まだ全てを見たわけではないがイメージと現実には大きな差があった。もちろん生きてる世界が違うので「豊かさ」の基準も違う。

ラオスは「豊か」だったのだ。

そういえば「何もないけど何かある」と参加者の一人が言っていたのを思い出した。
ラオスウィーク(終)

この記事を書いた人

藤田 勇樹さんの海外ストーリー