Canpath
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Welcome back!!

Welcome back!
アメリカに来て素敵だなと思った言葉の一つです。
日本でいう「おかえり」は英語にはないと思っていたので、この言葉を初めて聞いたとき驚きました。
この言葉が使われた場面もまた印象的で。

留学にかける想い

私は「成人の学び直し」を日本でもっと促進したい!という思いで留学をしています。
日本では在学中に就活をして、自分の適性も社会もよくわからないままに進路を決め、社会に出なくてはなりません。
もちろんそうでない道もありますが、多数の人と違う道を歩むことは容易なことではありません。
社会に出て、「やっぱり違った」「もっとこの分野を極めたい」と思ってもやり直すことも難しいのが現実です。
私は、もっと多様な選択肢があっていいいと思いますし、迷いながら悩みながらも自分の人生を歩むべきだと思うのです。

日本においては、学習の場に戻ることは否定的に捉えられがちです。
あくまで教養だというイメージが強く、仕事や育児と学業との両立は難しいですし、経済的・社会的な支援もあっても手厚くはありません。
学びの場に戻ることで誰もがまたスタートラインに立てるということは、意欲次第で何度でもやり直しができる、いくらでも自分を高めることができるということだと思います。
自分の適性が定まらない人、就職先が関心と合わなかった人、もっとやりたいことを見つけた人、育児から復職したい人、キャリアアップのために更に学びたい人…
学び直しを通して多くの人が人生をもっと豊かにできると思うのです。

学校に戻ってきたのは何度目ですか?

ビジネスマネジメントの授業での出来事。
この授業は夜間に開講されていて、受講生は高校を卒業したばかりの10代後半から、退職後の60代の人まで様々です。
初めの自己紹介で、名前、趣味、といった一般的な紹介に加えて、なぜこの授業を取ったか、学校に戻ってきたのは何度目か、を話すように言われました。

ーアメリカは学位をとるために学校に戻る人が多いからね、2回とかでしょ…

そう思っていたのですが、3回、4回という人も多くおり、驚くべきことに最多で7回目という人までいました。
紹介の度に先生が口にした、”Welcome back!”という言葉がまた印象的でした。

学び直しに来ている人の理由は様々でしたが、キャリアアップしたいから、という人が多く、また、元の専攻とは違う分野だという人がほとんどでした。

ビジネスマネジメントという授業の内容上、こういった人が多いということも確かに言えます。
でもその背景には学びへの意欲があって、政府や会社、家族からの理解とサポートがあります。
年齢に関係なく自分の経験を話して、議論して、その中で10代の若者が60代の先輩から学ぶことがあれば、その逆もあります。
それぞれの知識が循環して、またそれぞれのものになっていく、それを肌で感じました。

いくつになっても誰もが師を求めていて、必要とする知識があって、それに応えてくれる場所がある。
まさに私が求めているものだ、そう感じました。

※写真は家から歩いて15分ほどの公園。自然豊かで紅葉がとてもきれいでした!

この記事を書いた人

Kayo Matsunaga
現在地:日本
福岡県出身 九州大学 教育学部 社会教育、生涯教育、大人の学び直し、あそび、公園 パン屋めぐり、散歩 トビタテ!留学JAPAN 3期生 シアトル、コミュニティカレッジ スウェーデン、デンマーク、フォルケホイスコーレ

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