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中間考査(1)

こんにちは。最近忙しく、記事を書く暇がありませんでした。
今回と次回で中間試験について書きたいと思います。中間試験というトピックで記事が書けるとは思ってませんでしたが、割と日本だと考えられない様子だったので日記がてら書いておくことにします。


まず数学系の2科目から。筆者は線形代数と確率統計を履修しています。

 線形代数は、教授がテスト日を間違えて教室に来ないという事件が起きました。学生みんな教室でそわそわするも、20分程過ぎたところで何かあったということになりました。まあ今日テストがあるわけないと、おしゃべりをして過ごしました。結局教授は教室に来ませんでした。次の講義で前回のことを聞いてみると、単純に勘違いをしていたとのこと。よくわからないけれど、テストがないということが教室に来ないということにつながるのでしょうか。ここからアメリカっぽい感じになるのですが、学生たちがごね始めました。曰く、テストのために準備してきたのにテストがなかった、何らかの便宜を要求する、と。筆者個人としてはレクチャーが一回キャンセルになったんだからいいじゃないかと思っていたのですが、周りの学生はそうではなかったようです。結局テスト点に5点上乗せで決着がつきましたが、あんまり日本では見かけない光景だと思いました。
 それで次の講義がテストだったのですが、問題用紙が配られて筆者は少し驚きました。テストの表紙って大体注意事項が書いてありますよね。携帯使っちゃいけないとかそういうの。その欄に、Smoking is prohibited.って書いてあるんですよ。いやいや普通吸わないだろ。これが書かれているということは、その教授は過去に喫煙する学生に出会ったということでしょうか。日本ではほぼありえない注意事項に驚きましたが、問題はいたって普通でした笑

 確率統計は線形代数に比べてそこまで面白いことはなかったのですが、ひとつだけ紹介したいと思います。この講義の内容は統計学や色んな確率分布とかなんですが、正規分布ひとつ考えても手計算じゃ答えが出る問題が少ないのです。日本ではPC教室でのテストだったので何の問題もありませんでしたが、アメリカでは通常の教室でテストを行っています。そんな事情もあり、学生は関数電卓の持ち込みが許可されています。関数電卓を叩いて色々な問題を解いていくのですが、中間試験においてひとつ事件が起きました。
 私はもともと理系であったこともあり、市販されている関数電卓の中ではかなり上位のモデルを購入し、アメリカでもそれを使っていました。プログラミングもでき、多くの関数も入っているものです。中間テストの時も普通にそれを使っていたのですが、計算でエラーが出てしまいました。立式が間違っているとかそういうのではなく、単純に桁数が多すぎて処理ができないというものでした。もちろんなるだけ計算量が減るように上手くやりましたが、エラーを吐き続けるので式だけ書いて提出しました。その問題は減点されるかと思いきや、きっちり満点がついていました。教授も電卓で計算できないことを知ったらしく、立式だけでも正答にしたらしいです。なお教授は解説する時統計ソフトのRを使用していました。


次回は統計学と公共政策について書きたいと思います。

この記事を書いた人

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Ryo Ichikawa
現在地:日本
東京都の片田舎出身 早稲田大学先進理工学部→創価大学経済学部 University of Massachusetts, Boston 統計学・計量経済学 ダーツ トビタテ!留学Japan3期生 交換留学

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