Canpath
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はっぴーばーすでーとぅーみー

いよいよ本格的な雨季が始まりました。
昨日も今日もほとんどずっと雨。太陽が恋しいです。
洗濯物にカビが生えているのに気がつきました。

今回はそんなじめじめした季節に生まれた私の「お誕生日会」のお話。
私の誕生日は6月15日。日本でも雨の季節に生まれました。
ここミャンマーでは誕生日を迎えた人が自らお誕生日会を開かないといけません
今までFacebookで見てきた、birthday treatの数々。
タイ料理屋でのディナーに20人ほど招待してパーティ、親友5人のための高級中華…
友人には「大体いいとこ連れていくよ。家でごちそうすることはあまりないかも。」
と言われたものの、日本文化発信も兼ねて、和食をふるまいたいと以前から考えていました。
しかし、私のミャンマー人の友人たちは、家庭教師や塾に忙しく、
夜に我が家に集まってごはん、ということは難しい。でも私は当日にこだわりたい。
そんなわけで学校終わりの15時ごろしか、みんなの都合がつかないので、
家で日本のおやつを作ろうと考えました。
ちなみに私の家には、電子レンジはありません。
鍋とフライパンとひとつの電気コンロ。
これでできる日本っぽいお菓子!
それはもう…………………………団子しかありませんでした。

団子は日本でも時々作っていたし簡単と高をくくっていた私。しかし。
ここはミャンマーでした。数ある難関に。
まず、粉。団子粉なんてものはないので、もち粉と米粉を準備。
分量を調整したり、固くならないようにお豆腐を混ぜたり、試行錯誤。
次に器具。大きなボウルはないので、20個ぐらい分しか一度に生地をつくれません。
鍋もコンロもひとつなので、お湯を沸かしつつこねて丸めてゆでて、またお湯を沸かして…というのを4回ほど繰り返しました。
IMG_5180.JPG

そして串。串はロング竹串しか売っていなかったので、自分で半分にカット。
8人招待する予定で40本。20本をはさみでカットかっとcut….
そして、串に刺すのもまた時間がかかって。

最後の難関は味付け。
甘いのもしょっぱいのも味わってもらいたいということで
あんこ、みたらし、サツマイモ、ごま味噌、大根しょうゆの5つの味に決定。
ビルマ語でも説明した紙も作りました。
  
IMG_5256.JPG

(ちなみにきなこっぽいものはミャンマーにもあります。
原料が大豆ではないので、団子には味が合わなかったのです。)
しかし缶で売っている小豆を除き、全部火を使わなければ作れません
ご存じのとおり、我が家にはコンロひとつ。
団子をゆで終わった後にひとつずつ作っていきました。
不運にも停電に見舞われ、何度も作業は中断。
しかしみんなのオイシイというその一言が聞きたくて!
その一心で挫けずにひたむきに!睡魔と闘っていました(あれれ)

じゃじゃーーーーん
あ、缶切り家になかった という痛恨のミス。
  

IMG_5252.JPG

結局前日から当日の朝方まで、停電の時間も合わせると6時間かかりました(苦笑)

当日はどしゃぶり。
それでも、(缶切りを持って)来てくれた友人たちはオイシイ!と言いながらほぼ全部食べてくれました。
頑張った甲斐がありました。
そのうちの一人は、お持ち帰りまで!嬉しかったです。

持ってきていたお抹茶で、プチ茶道体験も。
IMG_5266.JPG
味で人気だったのは、みたらしとあんこでした。

日本で「誕生日は言わない方がいいよ!おごらないといけないよ!」と忠告されていたミャンマーのお誕生日事情。
ケーキのない誕生日(自分で買おうとは思わなかった)。
寝不足へとへとの誕生日。
でも、いつも仲良くしている友達と、お団子を囲んで談笑した、
そのひとときは本当に楽しかったです。本当に。
今まで生きてこれたのは周りの人のおかげ。
感謝しないとね。

でも。やっぱケーキ食べたい。

おしまい

この記事を書いた人

sukyishwe
現在地:ミャンマー
大学生 SSEAYP41st トビタテ一期生

誕生日を迎えた人が自らお誕生日会を開かないといけません。

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by ******************* 2015-06-26 既読

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by ********* 2015-09-02

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