ANZAC DAYって?
毎年4月25日はオーストラリア、ニュージーランドでANZAC DAYという祝日があります。ANZAC DAYは第一次世界大戦中のガリポリの戦いで命を落とした方々や他の戦争での犠牲者たちを思い起こす日です。
1915年4月25日、オーストラリア軍とニュージーランド軍はイギリス連合軍として夜明けにトルコのガリポリに上陸しましたがイギリス空軍のバックアップが別の場所で行われたため陸側にいたトルコ軍から攻撃を受け、多くの方が命を落としました。オーストラリアとニュージーランドの歴史の中でも特に多くの血が流れた戦いでした。
Dawn Service
毎年ANZAC DAYには式典が行われますが今年は100周年なので特に大きな式典がオーストラリア各地、戦場であったトルコのガリポリで行われています。キャンベラのWar MemorialにてDawn serviceに参加してきました。夜明けに上陸し、戦いがあったことから、夜明けに式典が行われるようになったそうです。人数が多すぎて式典会場に入れず、スクリーンで会場内の様子を見ました。スピーチや祈り、黙祷、トランペットの演奏、国家などを聞きながら夜が明けていく様は感慨深かったです。今年のキャンベラでのDawn Serviceは子供から年配の方まで世代を超えて12万人もの参加者いたそうです。キャンベラの人口が38万人(2013年、Wikipediaより)であることを考えるとどれほど多くの人が参加したのかがわかります(早朝にもかかわらず)。
シドニー、クイーンズランド、アデレーデ、パースの各地の夜明けの時間にDawn Serviceが行われており、昼には各地でパレードなども行われており、各地の様子がテレビのニュースや中継で流れています。
トルコのガリポリほうではオーストラリアの首相、ニュージーランドの首相、様々な国の代表者やオーストラリア、ニュージランド国民の方が参加して式典が行われました。
式典では多くの人が胸元にメダルをつけています。テレビに出るような人だけでなく一般の方もつけているので何かと思いましたが、戦場で亡くなったおじいさんやひいおじいさんの勲章をつけているそうです。子供へ孫へ戦争のことが語り継がれ、オーストラリアの国民の心の中に刻まれているなと感じた1日でした。