JAXA主催のIAC(宇宙国際会議)学生派遣プログラムに応募し、「1次選考を通過いたしました。2次選考を実施いたします。」というメールをもらって。
◯月◯日◯時◯分〜◯分に日本語と英語の口頭試験による口頭試験を行います。
それ以上の情報もそれ以下の情報も載っていなかった気がする。
一部の大学や研究室では毎年のように学生が応募するところもあるらしく、そのような場合は応募書類のコツや面接の臨み方などいろいろ受け継がれているのだが私のところは全くそのような先輩がいなかった(というか知らなかった)ので書類も面接もその時になるまで何もわからなかった。
面接官:「最初にJAXAの面接官の自己紹介、次に英語での3分間プレゼンテーション、その後に日本語と英語にて口頭試問をします。流れについては大丈夫でしょうか?」
(え?英語で3分間プレゼン!?やばい!なにこれ!)と頭の中がプチ・パニックにおちいったが平常心をできるだけ保ちながら聞いてみた。
私:「プレゼンテーションではどのようなことを述べればよいのでしょうか?」
面接官:「派遣プログラムに応募した動機、これまでにしてきた宇宙教育活動、アピールできるポイントなどです」
(つまり、応募書類に書いたことをまとめればいいってことか)
面接官:「他にプレゼンテーションに関しての質問はありますか?」
私:「特にないです」
面接官:「それでは始めます」
(え?超いきなり!)と思ったが始まったのだから仕方がない。直前に復習として読んでいた自分の応募書類の記憶でプレゼンをした。覚えていない分は日本語の応募書類を読みながら英語に瞬時に訳してなんとか3分間を乗り切った。
そして質疑応答へ。主に先ほどの3分間のプレゼンテーションに関連した質問をされた。質問の内容は・・・
「宇宙に興味を持ったのはいつ頃ですか?」
「IACで自分の研究について他の人とディスカッションがしたいとこのとですが具体的にどんなことを考えていますか?」
「英語でのプレゼンテーションをしたことがないとのことですが、本当ですか?」
「自分がイニシアチブをもって何かを進めたことはありますか?」
"If you could go back to past, what time would you go back to?"
最後に事務連絡を聞いて電話面接は終了した。やりきった。そして合格通知が来た。7月に相模原で行われるキックオフミーティングでキャラの濃すぎるトロント組と出会うことはこの時まだ知らなかった。
後日談で聞いた話:
・面接の倍率は2倍だったらしい
・選考ではこれからも宇宙教育活動に従事できそうな人を選んでいる
・プレゼンでは原稿を読んでいるなという人もいるらしい(最後の英語の質問で大抵詰まってしまうのでばれてしまう)
・特に最後の英語の質問はとっさの判断と語学力が求められるのでよい指標にもなっている
2015年はエルサレム、2016年はメキシコ、2017年はオーストラリアで開催予定なので大学生・大学院生は応募してみてください。